喘息
気管支喘息
気管支喘息とは、代表的なアレルギー疾患で、空気の通り道(=気道)が、色々な刺激により狭くなる病気です。
「夜中や朝方にゼーゼーして眠れない」、「信号を急いで渡ったとき、冷たい空気を吸ったとき、掃除をするときなどに咳がでる」、「熱もなく風邪が治ったはずなのにいつまでも咳が続く、痰がでる」といった症状があるときは、喘息であることが多いです。
喘息の最も重要な病態は、発作が治まって、治ったように見えても、気道の炎症が静かに持続していることです。
小児喘息では、アレルギーによる炎症が起きて気管支がせまくなることで、ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴)や咳などの症状がでます。
喘息患者さんの多くは、幼少期にダニや花粉などのアレルゲン(原因物質)によってアレルギーが引き起こされます。子供の喘息の80-90%は乳幼児期に発症すると言われており、この時期に診断され治療を行われることが多くなっています。
COPD
咳や痰が続く、運動時の呼吸困難や息切れ、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴があり、気管支喘息に似た症状を呈することがあります。その場合COPDという病気かもしれません。
COPD(シーオーピーディー)は Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、「慢性閉塞性肺疾患」と呼ばれます。タバコの煙を長期間吸うことによって、肺の構造が破壊され、肺への空気の流れが悪くなる病気です。
WHO(世界保健機関)では、死亡原因の上位にあがる疾患で、COPDの潜在患者は530万人以上と推測されていますが、治療を受けているのはそのうち5%未満といわれています。