骨粗しょう症
骨粗しょう症とは、骨量（骨に含まれるカルシウムなどの量）が減少し、骨密度が低くなってスカスカとなり、骨折しやすくなる病気です。高齢者（特に閉経後の女性）に多くみられます。日本では骨粗鬆症に対する意識がそれほど高くなく、多くの骨粗鬆症の患者さんが病院で適切な治療をせずに病気を放置している状態になっています。 骨粗鬆症には予防する方法があり、治療により改善が望める病気です。早期の対策や治療で骨粗鬆症のリスクを軽減し骨折を予防することが重要です。
骨粗しょう症の原因
正常な骨は骨代謝のバランスがとれていますが、そのバランスが崩れると骨量が減少してもろくなり、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
主な症状
背中や腰が曲がる、背中や腰が痛む、身長が縮む、転倒やちょっとしたことで骨折する
骨折の危険性
骨粗しょう症は進行するほど骨折しやすくなります。特に脚の付け根（大腿骨近位部）の骨折の場合、運動能力が半減したり、そのまま寝たきりになったりする原因になるので、注意が必要です。
セルフチェック
下記の項目に当てはまる方は骨粗鬆症のリスクが高まります。 生活習慣の改善や、病院での検査が必要です
- 最近背が縮んだり、背中が曲がってきた
- 両親や兄弟（姉妹）に骨折した人がいる
- 体形はどちらかというとやせ型だ
- ささいなことで骨折した（腕、背骨、足の付け根など）
- 偏食ぎみである
- 牛乳や乳製品は苦手だ
- たばこを吸う
- アルコールをたくさん飲む
- 人間ドックや検診で骨密度が低いと言われた
- 次のような病気で病院にかかったことがある
甲状腺や副甲状腺の病気、病気、肝臓や腎臓の病気、乳がん、前立腺がん、胃を切除した、慢性関節リウマチなど
検査
骨粗しょう症の検査には、以下のような検査があります。痛みを伴わないため安心して受けることができます。
※当院では連携病院である、豊田地域医療センター整形外科にご依頼をさせていただき、正確な骨密度検査をさせていただきます。
- エックス線検査：エックス線をあて、骨の状態や骨折の有無を調べます
- 骨密度検査：DXA（デキサ）法、MD（エムディ）法、超音波法により骨密度を測定します
- 骨代謝マーカー検査：血液や尿を採取して、骨代謝の状態を調べます
治療
豊田地域医療センターにて初期の治療を専門医にて導入していただき、その後当院にて食事・運動療法と薬剤療法の継続をさせていただきます。